イキイキ働く

対話の窓口 イキイキ働く コラム

こんにちは 中里です。
皆様の所属する組織で働く皆様はイキイキと働いていらっしゃいますか。

もし、胸を張って言えるという方は、以下の文章を読む必要はないかもしれません。素晴らしいですね。

もし、「私の組織はどうだろう」と感じる方は、良かったら続きをお読みください。

では、何故、胸を張ってイキイキ働いているといえないのでしょうか。少し考えてみてください。

どんな、理由が考えられますか。環境でしょうか。風土でしょうか。売上が影響していますか。人間関係はどうでしょうか。様々な理由が考えられると思います。

もし、理由が一つであれば、解決方法は意外とシンプルになると思うのですが、理由が複数ある場合、解決までのプロセスは複雑になります。(実際は一つということは少ない様で、複数あることの方が多いようです)

では、この複雑化した原因をどの様に解決をしていくと、イキイキ働くことが可能な組織を手に入れることができるのでしょうか。

これを一回開催したら解決できるという魔法のような研修などこの世に存在しません。もちろん、私も魔法使いではないので、そんな研修はできません。

ここでちょっと、今まで私が経験した例え話をしてみたいと思います。

とある法人の課長研修を依頼され、当時、駆け出しの私は意気揚々と一生懸命どの様にその課長研修を実施したらよいか考え、その法人の研修担当者の方とも相談のうえ、課長研修を実施しました。

研修当日、参加された課長の皆様は、一生懸命研修に取り組み、研修が終わるころには、ほぼ全員が「明日から頑張るぞ!!」とイキイキして職場に戻っていきました。

研修から1か月くらい経った頃、研修のふりかえりをするために同社を訪ねると・・・

担当者が少しションボリとしていました。

訳を聞くと・・・

「研修はとても良かったんです。アンケートの結果もまずますいい感じだったんです。」しかし、研修に参加した半分以上の課長さんが「イキイキ働くことができていない」とのことでした。

担当者の方にその理由について詳しくを尋ねると・・・

研修後、研修に参加した課長は研修で「気づいたこと」や「感じたこと」「考えたこと」「改めて考えたこと」を糧に一生懸命働こうとしたところ、その変化に気づいた部長から「なに研修参加したくらいで、やる気をだしてるんだ」「いいから、今まで通りやれ!」と一括されてしまったとのことでした・・・

このコラムの冒頭を思い出してください。

「イキイキ働くことができているか」を考えたときに、当時の私と担当者の方は、「課長のコミュニケーション力とリーダーシップに問題がある」と考え、研修を実施したのですが、結果は、課長のコミュニケーション力とリーダーシップの解決をすることができたのですが、実は他にも理由があったのです。

この会社の場合は、古くからの上から体質で、課長の問題を解決したところで、部長にも問題があり、課長以下の一般社員の方にも、「どうせ、良かれと思って提案しても、今まで通りやれ!」と言われてしまう風土が蔓延していたのでした。

これは、決して悪い部分だけではありません。この会社は、とてもまじめな会社で、創業以来、顧客を裏切らない真面目一貫、社会を裏切るような悪いことは絶対に行わないこと社員一同誇らしく思っている会社なのですが、それがいつの頃からか、上が言うことが絶対!に変わって理解され、より良くするための提案や、意見を言い合える風土が、いつの頃からか少しずつ減ってしまい、コミュニケーション力がない訳ではなく、コミュニケーションの機会が減ってしまっていたということが、その後の調査で分かりました。

当時、経験の少なかった私は、依頼された「課長研修のこと」で一杯になり、この様な背景があることを相談を受けたときは把握できていませんでした。大変申し訳なく、とても苦い思い出です。

ここでは「イキイキ働く」という例で考えて参りましたが、皆様の組織が抱えている悩みを考えるとき、一つの方策で解決できることもあれば、複数の方策が必要となる場合があるのです。これを一般的にいうと「組織開発」といったり、人間関係のことを考えそれを育成していくための方策を「人材開発」と言ったりします。

この「組織開発」や「人材開発」を解決するためのノウハウが詰まった本がこの世にはたくさん販売されていますが、それでもなお解決することができなのは、何故でしょうか。それは、その悩みが本に書かれているタイプとぴったり合わないからだと私は考えています。

このコラムの冒頭に書きました「理由が一つであれば、解決方法は意外とシンプルになると思うのですが、理由が複数ある場合、解決までのプロセスは複雑になります。」が問題なのだと私は考えいます。

「イキイキ働く」を考えるときに、複数ある理由をどの様なアプローチで解決してくかは、100の組織があれば、100以上の理由が存在するのです。よって、解決してくためのプロセスも少なくとも100通りは存在するということになります。なので、にわかな知識で、少し本を読んだだけで、1回の研修で、解決できる問題は逆に言うと少ないかもしれません。

私は、お仕事をお引き受けする際に、

・いま、どんな悩みを抱えているのか
・将来どんな風になりたいのか

を必ずお聞きすることにしています。

悩みの部分は、じっくりたくさんの時間をかけてお聞きしています。また「将来どんな風になりたいのか」については、相談をする際にイメージできない相談者の方がほとんどだと思うので、悩みを聞きながら、「将来どんな風になりたいのか」を一緒に考えていくことができればと思っております。

もし、皆様の組織に解決をしたい悩みがございましたら、是非、私にその悩みを聞かせてください。一緒に「将来どんな風になりたいか」を考えていきたいと思います。

お問い合わせはこちら

タイトルとURLをコピーしました